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なんとも無くて、なんとも有るもの(198735)

¥19,800($125.43)

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書名『なんとも無くて、なんとも有るもの』は、山口信博の仕事を評する際に坂田和實によって、彼の著書『ひとりよがりのものさし』で語られた言葉である。「一見したところ、何ともなくて、さりげなくて、だけど、じっくり目を凝らして見れば、何ともあるものなのだ。」平易な言葉だが、彼の個人美術館museum as it isの名前の由来となった柳宗悦による禅語「只麼」の「只」の英訳as it is「そのまま」にも通じる言葉だ。そこには、山口を評しながら坂田の思想や美学が読み取れる。知識によらずに「じっくり目を凝らして見れば」見えてくるという、もの選びの奥義がさりげなく語られている。
本書は、山口信博が38年間に古道具坂田で購入した古道具約200点が掲載されている。坂田和實の眼と山口信博の眼が重層した古道具のコレクションの本である。

600部発行の内、「ブリキの繭皿」スリーブケースは限定100部、LABオンラインショップでのみのお取り扱いです。

「ブリキの繭皿」
ブリキは薄い鋼板の表面に錫めっきをほどこしたもの。缶詰やお菓子の箱やおもちゃの材料としてつかわれてきた。絹を生産する養蚕の場で繭をのせる皿として生み出された道具が繭皿だ。木の皿が多いが、代用品として合紙された紙に漆を塗ったものや本品のようなブリキの繭皿も作られたようだ。このブリキの繭皿のみどころはブリキの窶れたテクスチャーの味わいと、手を切らないように皿の周辺にほどこされた覆輪、見込み部分の打ち出し加工の円形の比率のバランスのみごとさだろう。これは単なる意匠ではなく、この打ち出しによって皿に強度が生み出されている点も見逃せない。
ベコベコのブリキの繭皿に美しさを見出したあたりに「坂田の眼」を感じる。この繭皿に懐紙を一枚敷いて、茶席の干菓子の菓子盆としたいところだ。侘び寂びの極みだろう。

山口信博(やまぐち・のぶひろ)
グラフィックデザイナー/1948年生まれ。2001年有限会社山口デザイン事務所、同時に折形デザイン研究所設立。著書に『白の消息』(ラトルズ、2006)、『つつみのことわり』(私家版、2013)、句集『かなかなの七七四十九日かな』(私家版、2018)。2018年「折りのデザイン」で毎日デザイン賞受賞。

著者名:山口信博
版元名:様方堂
関係者
著/山口信博
写真/具本昌

AD/山口信博
デザイン/山口信博+玉井一平
編集/山口信博
編集協力/今林寛晃、山口美登利
PD/小林則雄、平田浩二
校正/渡辺敬子
複写/大友洋祐
制作協力/横川知宏
通訳/吉村直美、朴炫貞
活版印刷/弘陽 三木弘志
印刷設計/川村佳之、千葉崇、横山新
印刷・製本/ライブアートブックス

発行者/山口信博
発⾏所/様方堂

仕様
サイズ/A4正寸法(297×210mm)
造本 /コデックス装
表紙/アラベール・ナチュラル(合紙)
見返し/アラベール・ホワイト4/6判〈130kg〉
本文用紙/b7トラネクスト4/6判〈99.0kg〉
ハーフカバー/アラベール・ホワイト4/6判〈130kg〉
スリーブ三種/アラベール・ホワイト4/6判〈200kg〉

販売価格/定価=18,000円+税
発行部数/限定600部(内、限定スリーブケースの100部を
LABオンラインショップにて販売いたします)
刊行日/2026年11月6日

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¥19,800 ($125.43)

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